MTTRとMTBF、聞いたことありますか??
もともとは、システムの信頼性や保守性を表す際に使われる単語で、システムが平均してどのぐらいの間隔で故障するか?復旧や修理にかかる時間はどのくらいか?を知ることができます。
MTTRとMTBFから、システムの稼働率を知ることもできます。それを工場の生産ラインにも応用しているわけです。
- MTBF・・平均故障間隔。故障と故障の間の時間。
- MTTR・・平均修理時間。復旧・修理にかかる時間
このページでは、MTBFやMTTR、稼働率、関連する用語について解説します。
MTBF
Mean Time Between Failuresの略。Mean Timeが平均の意味。
平均故障間隔といいます。その名の通り、故障と故障の間隔で、稼働している時間を合計して割り算すると、平均故障間隔を出すことができます。
MTBFが大きいほど 故障までの時間や稼働している時間が長く、信頼性が高いといいます。
MTTR
Mean Time To Repairの略。
故障から復旧までの時間、修理が終わるまでの時間になります。平均修理時間といいます。
稼働している時間を合計して割り算すると、平均故障間隔を出すことができます。
MTTRが小さいほど 復旧や修理が早く、保守性が高いといいます。
稼働率
稼働率とは、すべての時間の中で稼働している時間の割合を表します。
稼働率は、MTBF/(MTBF+MTTR)で出すことができます。
稼働率が高いほど、機器やシステムを使用できる時間の割合が高く、可用性が高いといいます。
このようにシステムは、MTBF、MTTR、稼働率を調べることができ指標とすることができます。
直列システムの稼働率
直列システムでは、AかBどちらかが故障すると全体のシステムは停止します。
複数のシステムが直列で接続されている場合は、それぞれの稼働率を掛け合わせることで計算することができます。
全体の稼働率=A×B×C
並列システムの稼働率
並列システムでは、AかB両方とも故障すると全体のシステムは停止します。一方が故障しても稼働できるので 直列システムより稼働率は高くなります。
全体の稼働率=1-(1-Aの稼働率)×(1-Bの稼働率)